歯周病について

1)歯周病とは  2)歯周病の検査  3)歯周病の治療  4)定期検査  5)効果的な歯の磨き方



1)歯周病とは

● 歯周病とは

歯周病は自覚症状のない病気です。

 歯を磨いたときに歯ブラシに血がつく,口臭がする,朝起きたときに口のなかがネバネバするなどの症状がある場合、それは歯周病の初期症状なので、歯科医院での検査が必要です。歯と歯の間に隙間が空くようになる,食べ物が挟まるようになる,歯肉が腫れる,歯が動いてきて食べ物が噛み切れないなどの自覚症状がある場合すでにかなり歯周病が進行しています。そして歯周病で歯を一本失うと次から次へと歯を失ってしまうようになります。すぐに治療が必要です。

 歯周病の原因は多種多数の細菌の塊であるバイオフィルム(歯垢)です。この細菌の塊を効率よく除去することが大切です。また感染症であるので、ストレスや喫煙などの影響も考えられます。歯周病は、患者さん自身がお口の中を清潔にできないと結局は再発します。高血圧症や糖尿病のような生活習慣病の生活管理と同じように毎日口腔清掃をしっかりやりましょう。歯磨きが何よりも重要です。当院では歯周病を治すために、歯周病の進行度合いや患者さんの体質にあわせて治療方法を考えていきます。

 現在日本では70歳で残る歯は7本程度といわれています。予防の進んだスエーデンでは20本以上です。現在歯科治療では虫歯の修復から予防への転換が求められています。



2)歯周病の検査

歯周病の検査

● 検査の内容

当院では以下のような検査をしていきます。

1.歯肉の検査
歯肉の状態を1本1本の歯について精密に検査をします。

2.レントゲンによる骨の検査
骨の状態がどの様になっているかレントゲンで調べます。

3.顕微鏡による歯周病菌の検査
位相差顕微鏡を用いてお口の中に存在する細菌の活動状況を検査します。
そしてモニターの画面で細菌を実際に見ていただくことができます。



3)歯周病の治療

1.歯磨き指導

歯周病治療の基本は、毎日のご家庭でのブラッシングです。ただし“みがいている”と“みがけている”とは違います。歯垢染色液を使用し磨き残し部分を明確にした上で、お一人ひとりの歯並びやみがき方のくせにあわせて“正しい歯のみがき方”をお教えします。

2.歯石の除去

歯垢は、時間が経つと石のように固くなり歯石になります。歯石になると通常のブラッシングでは取れなくなります。歯と歯肉の間について固まった歯石をきれいに取り除きます。

3.レーザー治療(ヤグレーザー)

レーザーを照射し、歯肉の炎症の治療をします。治療の痛みもほとんどなく、短期間で高い効果が得られます。

4.薬による治療

薬による治療

最近の研究では、カンジダ菌が歯周病やむし歯の原因であるという研究もあります。当院では、実際に本人の口腔内のプラーク(歯垢)をテレビ画面でご覧いただきます。そして当院の歯周病治療では、画期的な「歯周病に効く薬による治療」を取り入れています。

a) 歯周病に効く薬で歯みがきをする
 歯周病の原因であるカンジダ菌(かび)に効く特殊な歯みがき剤を、歯みがきの時に歯ブラシにつけて磨きます。1週間位で歯肉からの出血や歯肉の炎症がおさまり、口臭も消え、歯周病の症状が急速に改善される患者さんが多く見受けられます。

b) 歯周病に効く薬を飲む
 歯周病菌の減少に劇的な効果のある内服薬も合わせて処方いたします。

これまでどうしても歯周病が治らなかったという患者さんや、もう歯を抜かなければならないと思って当院に来院された患者さんでも、当院に通院して根気よく治療を続けた結果、症状が改善し、抜かなければならないと思っていた歯を抜かずにすんだという患者さんが多数いらっしゃいます。歯周病は、患者さん自身と歯科医院とで力を合わせて根気よく治療をすれば必ず治ります。



4)定期検査

● 定期検診

少なくとも半年に1回は歯科医院で定期検診を受け、歯石除去と歯肉のチェックを行いましょう。そしてプロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング(PMTC)を定期的に行うことが大切です。 PMTCとは、特別な器具と専門の技術を使って行う、歯科医院で行う歯のクリーニングです。通常の歯ブラシだけでは除去することができないバイオフィルム(細菌の塊)を完璧に除去することができます。



5)効果的な歯の磨き方

1.歯ブラシの選択法

歯ブラシの毛が植えてある部分の大きさは、一度に2歯程度をカバーする小さめの大きさが良いでしょう。毛の硬さは比較的柔らかいものを選びます。硬い歯ブラシより毛先が歯間の細かいところまで入っていきます。特に歯周病が進行した方は、歯肉が傷んでいるので、硬い歯ブラシは厳禁です。

歯ブラシの動かし方

2.歯ブラシの動かし方

ここでは歯周病に有効とされるバス法について述べます。歯と歯肉の境目に45度の角度で毛先を当てます。そこで毛先が少し曲がる100グラム程度の力で前後運動させます。この運動は手首を動かさず、ひじを中心に動かし歯ブラシを持つ手が1センチ以内の動きにします。感覚的には振動させる様な感じです。歯に当たっている毛先はたわむだけで移動しません。  歯と歯の間の歯肉がなくなり、三角形の隙間ができてしまった場合は、軟らかい毛先の歯ブラシを使用し、毛先を歯と歯の隙間に突き通すようにしてください。

3.歯磨きの順序

歯を磨く順序を決め磨き残しがないようにします。

歯間ブラシ

4.歯間ブラシ

歯と歯の間に隙間のある方が使用するのが歯間ブラシです。隙間に合わせて何種類かのサイズがあります。